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建築装飾(チャンドラシラー)

クメール  プレアンコール期 7世紀
材質 テラコッタ 高:26cm(展示台含 高:34cm) 幅:31cm

ヒンドゥー寺院の建築装飾の一部で、数層からからなる煉瓦積
みの建物に見られる装飾で、円形の窓の中に女神が見られる
チャンドラシラーと呼ばれる建築装飾です。

このチャンドラシラーでは、左右に外向きのマカラが大きく口を
開けた姿で見られ、円形の窓の中に大きな耳飾をつけた女神
がのぞき、円窓の縁に手をかけています。


マカラは大海に棲む巨大な怪魚で、インド神話ではヴァルナ(水
神)の乗り物とされ、象の長い鼻を付けた鯱や鰐のような姿の
海獣です。

7世紀に遡る遺された遺物の少ない作品で、古代の息吹を感じ
させる非常に力強い作品です。