sa102

BACK

仏陀坐像 sa102  Sold

タイ国 ラ-ンナータイ美術 (チェンセーン) 16世紀  

材質:青銅  高:18.5cm


チャオプラヤー川上流域にスコータイ王国が興隆した13世紀中頃
タイ北部の山岳地域には、別のタイ族によるラーンナー(ラーンナ
ータイ)王国が興りました。

1296年チェンマイを都とし、ラーンナーはタイ語で「百万の水田」を
意味し、現在のチェンマイ、チェンラーイ、ランプーンなどの北部8県
を含んでいました。

スリランカ系の上座部仏教が主に信奉され、遺されたチェンセーン
の仏像は大きく二つのタイプに分けられます。

この作品は、後期タイプでスコータイ美術の影響を受けた火焔形頂
飾(ラッサミー)に螺髪の粒も小さくなり、卵形の細長い尊顔と左肩
の上のサンカーティは長く、腹まで下がっています。

座り方は半跏趺坐で台座は蓮華座としています。

日本の戦国時代から安土桃山時代の16世紀にに遡る仏像で尊顔
も良く腕の良い仏師の作で、凛とした姿は美しく所々に鍍金も残り
作品の状態も完好でチェンセーン仏像のなかでも得がたい仏です。


※ 作品画像をクリックしていただくと拡大画像がご覧いただけます。