男神像

クメール 10世紀
材質 砂岩 高::43cm

クメール美術のプレ・ループ様式及びバンテアイ・
スレイ様式の作品に属する10世紀の彫像です。

非常に優れ熟練した彫刻家の手による作品で、金
製の冠、及び金製耳飾りや首飾りなどの装飾品で
飾られ、 重要な神像として祀られた彫像であること
が推測できる作品です。

4臂の姿は、クメールでは通常ヴィシュヌ、 又は観
音菩薩( ローケーシュヴァラ )ですが、この作品で
は持物や宝冠を失い、 尊名を決定する事は出来ま
せん。

クメールの優れた彫像は、仏像であれ神像であれ、
それらは総て神の姿を借りた王や、王族などの肖
像であり
ます。 それらの真正な作品は美しさの中
に品格を備えています。



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This is The Khmer Art 01

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