This is The Khmer Art 10

リンテル

クメール バプーオン様式 11世紀
材質 砂岩 横 145cm 高 58cm


リンテルは、石造建築であるクメール寺院の入口の上に
水平に渡される装飾された建築石材です。

中央には、カーラ (キールティムカ、誉れある顔)の上で
踊るように獅子と象を振りまわす姿で、ヴィシュヌの化身
とされるクリシュナが
描かれ、神話に基づき花綱の右端
で毒竜王カーリヤを退治し
また左では悪魔ケーシンが
巨大な馬となって襲いかかる姿をあらわしています。

カーラからは左右に二頭の獅子が吐き出され、獅子から
は花綱が吐き出されています。花綱の周りには流れるよ
うに渦巻く葉状文様が、くっきりと彫られバプーオン様式
のリンテルの一つの特徴を示しています。

上段では、中央に女神坐像を配し、両脇では聖鳥ハンサ
が向かい合い、合掌する苦行僧が並んでいます。プレ・ル
ープ様式のリンテルにみられる特徴もみられ10世紀末か
ら、11世紀にかけての過渡期の作品と思われます。

世界遺産アカデミー主催・在日本国カンボジア王国大使館後援
『アンコール王朝展』2005年 出品・展示品ガイド所載作品


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