This is The Khmer Art 23

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金鎖首飾(ゴールドネックレス)
クメール アンコール期 11世紀~13世紀
材質 金  長:40cm 重:30.55g

この編み込んだタイプのネックレスは、彫像などの装飾には見られず
アンコール期に実際に使用された女性用のものと考えられています。
この金線を編み込む技術は、すでに紀元前の古代エジプトや古代
ギリシャなどの金製宝飾遺物にも見られ、紀元後のガンダーラ地域
や東南アジア周辺の出土遺品でも見られます。

このクメールのネックレスの留め金に見られる、金線を螺旋状に巻き
込み、留め金を一周するデザインはクメール王朝期11世紀~13世紀
頃の金製宝飾品に見られる特徴です。

アンコール王朝期の限られた高位の女性の持ち物であったと考えられ
これらの宝飾品は寺院などに奉納されたりしました。
参考書籍 「Khmer Gold Gifts for she Gods 」所載のダグラス・ラッチ
フォードコレクションに近似した作品で、クメール金製ネックレスの中で
も太さ、重量があり留め金の意匠も優れたものです。


蛍光X線元素分析では2つの留め金、チェーン部分の3箇所の分析
は平均で金61.4%、銀35.3%、銅2.5%でした、自然界では金と銀は共
存し自然金には銀が含まれています。銀を多く含む自然金をエレクト
ラムと呼んでいます、この金鎖も多くの銀を含み、黄色味のやや薄い
青みを帯びた色の金です。また、銅を有意に含まない分析結果は、
古代からアンコール時代の、多くの金製品に見られる特徴を示してい
ます。
 ※ 作品画像をクリックして拡大画像ご覧下さい。

金鎖首飾(ゴールドネックレス)KG41 蛍光X線元素分析結果

参考書籍 「Khmer Gold 」 72ページ ダグラス・ラッチフォードコレクション