This is The Khmer Art 25

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飾り金具  Sold
クメール アンコール・ワット様式 12世紀
材質 青銅  高
32.5cm

青銅鋳造の技術の粋を集めたこの見事な作品は、クメールにおける王朝美術
の装飾的な飾り金具の一つの頂点である秀作です。

この様な飾り金具は、アンコール・ワットの浮き彫り(回廊レリーフ)などでも
見られ、戦闘用の馬車や王族などを乗せる輿、また祭礼の際に神像を乗せ
た輿の柄の先端を装飾する金具としい取り付けられました。

上端の装飾部分(裏面)ではカーラ(誉れある顔)の頭上に、唐草と踊る神々を
透かし彫りで表現し、文様を配した圏帯の周縁では火炎を思わせる鋭く繊細な
波状刳形で荘厳されています。

表面は中央のシンハ(獅子)を中心に、渦巻く唐草の中に下段ではハヌマーン
(猿神)、上段では神々を透かし彫りで表現し、縁飾りを別鋳のプレートを三段
に重ね、鋲止めし連結させ立体的な表現としています。



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