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クメール バイヨン様式 12世紀末~13世紀初
材質 青銅・鉄 長:57cm(青銅柄・長:20.5cm)
アクリル展示ケース
 幅:70×高:20×奥:19cm

青銅の柄は、把手の上端で胸を張り翼を大きく広げる鳥神ガルダ
を両面に、側面を守護するナーガ(蛇神)を意匠とした、ゲームや
物語などの「勇者の剣」、「伝説の剣」を思わせるクメールの剣です。


非常に稀な作品で、幅広で両刃の刀身は錆び、僅かな部分欠損
と痩せが見られ、出土する鍛鉄(きたえた鉄)特有の割れと何層
にも分離崩壊が見られますが、保存は良く状態は安定しています。

叙事詩マハーバーラタでは、燃え盛るガルダの絶大なる力に神々
聖仙は驚愕し、汝は神であり鳥の王であり、主であり太陽のように
輝く我々の最高の守護者である。善性であり、不滅の勇気を有し
繁栄し無敵で不功の名声を持つもの、一切の熱力(タパス)であり
未来と過去にあるものすべてであり、原因と結果であり、願望をか
なえ、無敵の武勇を有する汝と、神々はガルダを讃えています。


誂えの展示台、アクリルケースで美しく展示することが出来ます。

参考文献:上村勝彦(2001)『原典訳 マハーバーラタ Ⅰ』 ちくま学芸文庫


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