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蓮の仏陀(ブア・ケム)
ビルマ(ミャンマー) シャン 18~19世紀
材質:木・漆箔(宝冠:銅合金・漆・金箔) 高:76cm(宝冠省く、像高:55cm)

ロータスブッタは、北部タイではブア・ケムと呼ばれる仏陀像で、頭上に蓮の葉(蕾)
を乗せ、座法は結跏趺坐で触地印(悪魔を降伏さす印、降魔印)を結んでいます。


ブア・ケムは、高貴な仏教僧プラ・ウパクット(ウッパクット)の僧形坐像で上を見上
げる姿の、もう一つの姿だとされています。
プラ・ウパクットは海底の神殿(涅槃)におり、満月の聖なる日に地上に現れて、若い
修行僧に変装して、夜明けに托鉢をすると言われ、布施をしたものは繁栄し豊かに
なれると言われています。

ブア・ケムの像は、頭上に蓮の葉(蕾)を乗せ、また小さな仏像では台座の底などに、
蓮や魚、蟹など水に関連した装飾をする例も多く見られます。


伝説ではウパクットは紀元前3世紀の仏教僧で、古代インド(マウリア朝)で仏教を
守護した大王アショーカの精神的な教師であったとされています。


また、北部タイの大きな祭りの際には、事故や災難が起きることなく祭りを守護する
ため、プラ・ウパクット(ブア・ケム)を湖底や海底の神殿から招く儀礼があり、この
風習は、雲南、ビルマ、北部タイ、東北タイなどで見られます。

この仏像は蓮華座から本体まで一木造りで、珍しく蓮の葉の頭部に、水をイメージ
させる波文や蓮華などで装飾された宝冠を戴いています。
通常ブア・ケムは頭上に蓮の葉(蕾)を乗せた姿で表され、あまり宝冠を戴くことは
無く、ブア・ケムとしては大きな作品で大変珍しい作品です。

ブア・ケムの仏像は火災や大災害などを除け、繁栄し財産を増やすとされています。