SA153

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黒漆箔絵経典箱  Sold
タイ ラタナコーシン美術(チャクリー王朝) 19世紀
材質:木・漆・金箔 幅:82cm 高:33㎝ 奥行:26.5㎝


箔絵は、タイを代表する伝統的装飾で、黒漆を全面に施した上に金箔で
文様をあらわす漆工芸技法で、スコータイ時代に中国の影響を受けて始
まったとされ、現存しているタイ最古の箔絵漆器はアユタヤ時代16世紀
のものが遺されています。

アユタヤ王朝期に箔絵の技術が著しく発展し、芸術性の優れた箔絵が
寺院内部の装飾などに残されています。

その他、経典を入れる経箱、厨子なども製作され、バンコク国立博物館
などの博物館の収蔵品として遺され鑑賞することができます。

この黒漆箔絵経典箱は大きな傷や欠損は無く、箔絵も完全な状態で良
く残った非常に保存状態も良い箱で、前後に合掌する神々や両側面に
はタイでテパノンと呼ばれる天人が大変美しく描かれています。