朱漆籃胎蒟醤容器 (Betel Box)

ビルマ(ミャンマー)パガン  20世紀初頭(1900年~1930年)
材質 籃胎(竹)・漆  高 10.8cm 胴径 18cm

檳榔子(ビンロウジ)を薄く切ったものに、キンマ(蒟醤)の葉、水で溶いた石灰を
塗り、これを口含み噛む嗜好品を、キンマと呼び、それらを入れる為のコーン 
イット(Kun it)と呼ばれる容器です。

竹で編んだ籠に漆で仕上げた、籃胎容器で、素地(素胎)、漆下地、漆中塗、漆仕
上げ塗り、漆絵と多くの工程を経て丁寧に作られビルマの漆器は高い技術と美し
さで知られ、中でも嗜好品キンマの容器は、細かく美しい文様で知られています。

吉祥文様(めでたい図柄)の唐草文様に、上面蓋部分にはビルマの曜日(星座)
である日曜(とり) 月曜(トラ) 火曜(ライオン) 水曜、午前(牙のある象)午後
(牙のない象) 木曜(ネズミ) 金曜(モグラ) 土曜(へび)、中心に太陽の象徴
である,擬人化した孔雀を描いています。

側面では、丸に今年の干支の酉(鳥)が描かれており、酉年は「取り込む」と言う
言葉をかけて、商売などに縁起の良い年だと言われています、今年一年酉年の
縁起物として飾られてはいかかでしょうか。

おおよそ80年前後が経過した実際に使用されたもので、キンマ容器の内部は、生
葉やビンロウジの実、石灰などを入れるため漆に痛みがあるものが多く、この作品
では、中の皿(白い石灰の付いた画像の中皿)をはぶき内部を現代の使用に問題
ないように塗り直しています。、外側の装飾面では,所々部分的に文様の欠けスレ
などを古美、美観を損ねることのない丁寧な補修を施してあります。

時代のある落ち着いた朱漆で、画像1枚目から4枚目までの画像が実物に近い色
味です。


Sa160

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