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金製奉納板(押出仏)

クメール ポスト・アンコール様式 15世紀
材質:金 高:12.5cm 重量:10.8g

タイ国アユタヤの繰り返しの攻撃によりクメール王朝はアンコールの地を放棄し
トンレ・サープ湖の南に移り首都をプノン・ペン(1434年建設)とします。

アンコールの地を放棄すると、クメール帝国時代のヒンドゥー教と大乗仏教から
上座部仏教に信仰も変わり、この時代から仏像は触地印仏陀坐像などが多く
造像されます。

また、15世紀~17世紀頃までは、仏塔(ストゥーパー)内をを荘厳する為に押出
仏の千体仏などの金製、銀製の奉納板(押出仏)が奉納されました。

この時代の金製押出仏は、ほとんどが上座仏教の簡素な触地印仏陀坐像又は
仏陀立像で、大きさも殆どが4cm~8㎝程で重量も2g~5g程度のものが多く見
られます。

クメール帝国時代の仏像表現の中心であった「ナーガ上の仏陀」は、殆ど見ら
れなくなり、僅かにポスト・アンコール時代の初め頃に奉納板などに見られます
が数は極めて少なく、また「ナーガ上の仏陀」ではなく、光背部分のみにナーガ
が表現されています。

この作品は、金製奉納版としては大型で、重量も一般的なものに比べ2~3倍程
度あり、造形も確りと打ち出され大変珍く数少ない作品です。

蛍光X線元素分析は、弊店で外注する検査の使用装置が凡そ8㎝程の小さなも
のものまでの為、今回は分析はしていませんが、金の純度は高く金含有は、恐
らく金の感じから18金(750/1000 )前後であると思われます。


特注の取り外しのできる金属製(艶消し黒)の展示台で立て展示できます。