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マカラ(破風断片)

クメール 10世紀~11世紀 
材質:赤色砂岩 高:31.5㎝(展示台含 高:37㎝)横:35㎝


ペイメント(破風・門上部のリンテルの上に見られる三角形の装飾)の断片で
怪魚マカラが水とともに蛇ナーガを吐き出しています。

怪魚マカラは、大海に棲む巨大な怪魚で、インド神話ではヴァルナ(水神)の
乗り物とされ、姿は象の長い鼻を付けた鯱や鰐のような姿とされています。

7世紀頃のクメール遺跡のリンテルなどの浮彫では、象の鼻を付けた怪魚
マカラが見られますが、10世紀頃までには象の長い鼻は見られなくなります。

ナーガ上部は破損欠損していますが、精緻な彫刻で怪魚マカラが活き活き
と、迫力のある姿で彫刻されています。

怪魚マカラに手の表現が見られますので、10世紀後半から11世紀バプーオ
ン様式の初期頃までの作品と思われます。


古いコレクションで、台座に経年の若干の傷みがありますが、許容範囲である
と考えます、硬質な赤色砂岩の彫刻で、精緻な彫刻が美しい作品です。