ks108

トルソー(シヴァ)
クメール アンコール・ワット様式 12世紀
材質:砂岩 高:43.5㎝ (展示台含 高:52㎝)

アンコール・ワット様式の男神像トルソーで、持物や頭部などが欠損して尊名を
明らかにしませんが、残された要素からシヴァ神像と思われるトルソーです。

アンコール・ワット様式の特徴でもある水平に近い角ばった肩で、胸板も厚く男神
らしい姿で、クメール10世紀の神像様式を範とするアンコール・ワット様式の一つ
の典型的な裙(腰衣)を着けています。

腰衣を腹前で合わせ、腰帯(ベルト)の上端から、腰衣は大きく折り返され、その
下から先端が錨形の垂れ布を2段に膝上まで垂下させています。

左側の布ひだの刻線が一部彫刻されていない部分があり、クメールではシヴァと
ウマー(シヴァの神妃)が横並びに手を添えた二神立像が知られていますが、
この作品も恐らくシヴァとウマーの二神立像で、スペースの問題でひだの彫刻が
困難だった為と思われます。

両腕、足に繋ぎなどの補修がみられますが、堂々としたクメールのトルソーです。


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