gm08

BACK

菩薩頭部

ガンダーラ 2~3世紀
材質:片岩  高:7.2cm(展示台含 高:13cm)


菩薩は、古代インドのボーディサットヴァという言葉の音写語で
「悟りを求める人」を意味します。


宝冠を被り装身具をつけるガンダーラの菩薩像は、当時の
王侯の姿とともに、インドの天人のイメージを取り入れたと考え
られています。


この作品はでは、目を見開き瞳を刻線で加えるヘレニステック
な顔立ちで髭を生やし、インド王侯貴族の姿に依ったターバン
宝冠(宝飾)を被っています。

片岩中の鉄分の酸化による、やや赤みががった色調の作品で
ガンダーラの比較的初期の作品と思われ、釈迦菩薩でしょうか。