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リンテル(カーラ・インドラ)

クメール バプーオン様式 11世紀
材質:赤色砂岩 高:41cm (展示台含 高:51cm ) 横:46㎝


リンテルは、クメール寺院の祠堂などの出入口開口部の上部に水平に渡し
た石の建築部材で、精緻な彫刻で装飾され、まぐさ石とも呼ばれます。

神々や神話などを題材とし美しく彫刻されたリンテルは、クメール建築の
見所でもあり、クメール芸術の一つの象徴的彫刻作品です。

また、クメール寺院のリンテルはフランスの研究者により詳しい編年がなさ
れており、遺跡の建設年代を推定する上での貴重な資料となっています。

この作品はリンテルの最も重要な中央部の残欠で、硬質で密度の高い
クメールでは数少ない赤色砂岩に、精緻で力のある彫刻が施されています。

鬼面カーラから吐き出された花綱と周りの流れるように渦巻く葉状文様
そしてカーラの上部には、ヴァジュラ(金剛杵)を持ち、立膝で坐る
インドラ神(帝釈天)が表現されています。


カーラは、時間(すなわち死)を司る神とされ、クメール寺院のリンテルの
中央に守護神、門番のごとく鬼面(鬼神)として表現されています。