Ancient and Historic Gold 01

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金製指輪(Lotus and Turtle Motif)  Sold

インドネシア 中部ジャワ 8世紀~10世紀
材質:金 高:2.9cm 幅:2.8cm  重:15.8g  指輪サイズ60-61(Japan,20-21)

インドネシアでは、7世紀末頃から16世紀初めにかけて、ジャワ島を
中心にいくつかの王国の興亡が繰り返されました。

世界遺産の仏教遺跡ボロブドゥールや、ヒンドゥー遺跡ロロジョング
ランなどの著名な寺院が建築されたのもこの時期で、仏教やヒンドゥ
ー教などの絢爛たる文化が花開きました。

古代王国の王侯貴族の古の世界を想起させる、黄金の指輪を初め
数多くのジャワの栄光を物語る黄金宝飾装飾品が遺されています。

蓮華に亀をモチーフとした指輪ですが、亀はジャワのヒンドゥー世界に
おいて寺院の彫像などにも見られ非常に重要な意味を持っています。

亀は乳海攪拌におけるヴィシュヌ神の化身(アヴァターラ)クールマ
であり、世界の基礎すなわち土台、ジャワそのものも象徴しています。

不老不死の霊薬アムリタを作り出すためヴィシュヌは巨大亀クールマと
なって乳海攪拌を実行します。

乳海攪拌はヒンドゥー教における天地創造神話で、ヴィシュヌの神妃
ラクシュミーもこの時に誕生しました。

米国のメトロポリタン美術館では、多くのジャワ金製装飾品が収蔵され
この指輪に近似したTurtle Motif の作品が収蔵されています。

Metropolitan Museum of ArtのHPで下記英文で検索してご覧になれます。

Ring with Tortoise Motif on Circlar Bezel

指輪サイズに付きましては、現代の正円のものとは異なり、僅かに楕円
の場合、出土品でもあり僅かにゆがみなどがある場合も多くサイズ記載
はおおよそのものになります。

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