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仏陀立像
クメール アンコール・ワット様式 12世紀
材質:青銅 高:17.3㎝(展示台含 高:23.3㎝)

衆生の恐れの心を取り払い救う施無畏印を表すアンコール・ワット様式の
荘厳されたアンコール・ワット期の仏陀の象徴的な仏陀立像です。
それ以前の仏陀は装身具を身に付けない姿で表されていましたが12世紀
には、王としての仏陀をあらわすようになり、頭部に冠を戴き微笑を浮かべ
耳飾、頸飾、帯飾を身に付けるアンコール・ワットの特徴を示し薄い大衣の
下には、しなやかな体躯が自然に表現されています。

台座の欠損は見られますが、クメール青銅作品の凡庸な作品に見られる
バランスの崩れも無く、細部も繊細で秀逸な美しい作品です。