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ヴィシュヌ アヴァターラ(化身)
インド ラジャスタン 10世紀~11世紀
材質:砂岩 高:14cm 横:24cm (展示台含 高:21cm )
ヒンドゥー教の2大神の一つのヴィシュヌは、世界の危機に際して「善を護るため
悪を滅ぼすため、正義を確立するため、世界の危機の時代その度に出現すると
されています。
アヴァターラ(化身)は、10化身あると言われ、① マツヤ(魚) ② クールマ
(亀) ③ ヴァラーハ(猪) ④ ナラシンハ(人獅子) ⑤ ヴァーマナ(矮人)
⑥ パラシュラーマ(斧を持つラーマ) ⑦ ラーマ(ラーマヤナの王子)
⑧ クリシュナ ⑨ ブッダ ➉ カルキが、ヴィシュヌの10化身とされています。
現在まで9番目の仏陀までが出現していおり、10番目のカルキは未来に属する
存在で、現在の時代の人間が堕落しきったときヴィシュヌはカルキとして降下し
正法を守るため悪人を絶滅します。
この作品では、10化身の作品として彫像され前部と後部が破損し欠損していますが
左から右に向かいヴァラーハ(猪) 、ナラシンハ(人獅子)、 ヴァーマナ(矮人)
パラシュラーマ(斧を持つラーマ)、ラーマ(ラーマヤナの王子) クリシュナの
6つの化身が確認できます。
プリミティブな雰囲気の作品で、サイズ的にもまるで指人形のような可愛らしさで
魅力のある作品です。
幾つかの割れを繋ぐ補修がありますが、雰囲気を損なうことのないもので、展示台
は木製の素材で制作されています。