女尊頭部
クメール バイヨン様式 12世紀末~13世紀初
材質:砂岩 高:18cm (展示台含:28cm)
眼を閉じて静かに微笑みを浮かべた、仏教系の女尊と思われる
バイヨン様式の頭部で、鼻先や口横、瞼、頬などの傷と経年の
風化などが見られるものの、そこに美しさを損なうものは存在
しません。
深淵なる内面世界を表現した、この彫像頭部は画像では伝える
この出来ない慈愛に満ちた優しさと、この作品の魅力であるその
表情の優しく穏やかな尊顔は、バイヨン様式の芸術性と精神性
を顕著に表現しています。