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ナーガ(寺院建築装飾)   sa118

タイ 18世紀〜19世紀
材質 木(チーク) 高:85cm・83cm(展示台含 高:100cm・98cm)
展示台 前幅:14cm 横:25.5cm  

タイの寺院建築で印象的な寺院屋根の端に装飾される、ハーン・ホンと
呼ばれる寺院装飾彫刻です、対で残されるものは少なく貴重な作品です。

ナーガは、インド神話を起源とする蛇神であり、東南アジアでは広く崇拝
され、寺院や船の船首など様々な場所で守護神として装飾されます。

チーク材は収縮率が少なく、病害虫や水にも強く船舶や寺院建築などに
使用され、彫刻にも向く事から木造寺院装飾としての美しい作品を数多く
遺しています。

力強くも寺院荘厳の為の彫刻で品格があり、熟練した工匠の手によるも
ので、タイ北部の木造寺院装飾として非常に優れた彫刻作品です。

高級ホテルの装飾や欧米富裕層のアジアンアンテークの室内装飾インテ
リアとして高い評価を得ており、近年ではクオリティーの高いこの作品
クラスのものは少なく入手困難なものです。

一つのナーガの下顎に欠損を補う補修があり、僅かに色の違う部分が
見られますが、同じ木材を彫刻し彩色した真面目で丁寧な補修で作品の
美術品としての価値を損ねていません。