黒漆箔絵経典箱残欠
タイ バンコク王朝美術(ラタナコーシン美術) 19世紀
材質 木・漆・金 高 34cm 横 83cm 幅 4cm
現存するタイ最古の箔絵漆器は16世紀でアユタヤ王朝期に箔絵の技術が発展
しバンコク王朝へと受け継がれた、タイの華麗な金箔画です。
この作品は、経典を収納するための経典箱で、破損した箱の残欠です。
漆に、金箔を施したタイを代表する美しい箔絵で、タイの重要な古典文学、ラーマ
キエン(タイ版ラーマーヤナ)の連続場面で、戦いの場面やラーマ王子が弓を引
く姿は、タイ観光旅行でご覧になる伝統タイ舞踊でも見られる決めのポーズで楽
しめます、所処に箔画の剥落が見られますが全体の雰囲気は良く楽しめる作品
です。
サイズ的にも絵画を掛ける感覚で展示でき、現代のモダンな住空間にもインテリ
アとして、東南アジアの優雅で素晴らしい空間を作り出します。(簡単な吊り金具
がついています。)
参考図版 茨城県立歴史館 1994年 開館20周年記念企画展図録「東南アジアの民族造形」 祈りの造形