Kec29
馬毛胎蒟醤唐草文椀
ビルマ パガン 20世紀初~中頃
材質:馬毛・竹・漆 高:7.8㎝ 径8.6㎝
ビルマ漆工芸の中心的のパガンですが、最も特徴的なのは馬
の尻尾の毛を編んだ馬毛胎で、多くが椀状の作品で、非常に
軽く、漆を塗りこんでも柔軟性があります。
握るとプニプニと柔らかく硬質なイメージの漆器としては大変
珍しい作品です。
馬毛胎の作品は、竹で骨格を作り馬毛を巻き付けて制作され
されます。(参考図版をご覧ください。濃い茶色が馬毛です。)
高級品として現在のミャンマーでも制作されていますが、ビルマ
時代の古い作品は数も少なく珍しい作品です。
朱漆に精緻で美しい唐草文で、底には鹿が描かれています。
蒟醤(きんま)は、漆器の面に文様を線彫りして、その線の中
に黒、黄、緑などの色漆を充填して、乾かしてから研ぎ出して
平面的な文様を描き出す技法のことでビルマやタイに見られ
美しく精緻なビルマ、パガンの作品は高名で、世界中の美術館
や博物館に収蔵されています。
参考図版:Visions from the Golden Land
Burma and the art of Lacquer BRITISH MUSEUM PRESS 2000