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金製仏奉納板(ナーガ上の仏陀坐像・鎚金・押出仏)  

カンボジア(クメール) 13世紀~15世紀初
材質:金 高:12.5cm 重量:10.7g

型で金属板に文様を打ち出す、鎚金・押出仏と呼ばれる技法ないし仏像様式
は日本にも6世紀~7世紀には中国から朝鮮を通って入ってきたとされ、最も
古い押出仏の遺品は飛鳥時代の厨子、玉虫厨子の宮殿部の扉及び内壁一面に
はりつけられた千仏像(銅板押出仏)で知られています。

東南アジアでも8世紀ごろのタイのドヴァーラヴァティー期の金・銀製仏奉納
板や、14~15 世紀初頃のアユタヤー王朝期の寺院仏塔内部から金製仏奉納板
が発見され遺されています。

この時代の仏像様式はクメール美術の影響を受けたタイのアユタヤ―初期美術
にも見られ、互いに影響しあった鎚金奉納板は仏塔(ストゥーパー)内を荘厳
又は石製容器などに納められた鎚金の、金製や銀製の奉納板が奉納されました。
往時の東南アジアでは、鎚金・押出仏は上座仏教の触地印仏陀坐像、仏陀立像
などが散見されますが、ナーガ上の仏陀像の出土発見は非常に珍しいものです。

日本では鎌倉時代後期から南北朝時代頃のポスト・バイヨンからポスト・アン
コール期にかけての半跏趺坐(はんかふざ)に禅定印を結ぶ、このナーガ上の
仏陀奉納板はアンコール王朝期に見られる髪の生え際と額の間の細長い帯状
の浮彫は、タイのウートーン様式仏像にも見られるライ・プラソークと繋がっ
た眉毛などアンコール王朝期仏像様式の特徴などを継承しています。

金製、鎚金仏像奉納版としては大型で、造形も立体的に確りと打ち出されたも
ので数少ない貴重な作品です。
平置き専用の展示アクリルケース及び特注の取り外しのできる金属製の艶消し
黒色の展示台で立てても展示鑑賞できます。

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