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女性土偶 (座る女性)
パキスタン メヘルガル・ナウシャロ― 紀元前2,700 ~2,500年
材質 テラコッタ 高:9.5cm(展示台含 高:14.6cm)
顔つきは、つまみ上げて作られた鼻と大きく穴を開けた丸い眼が特徴的な
バローチスターン丘陵のメヘルガル又はナウシャロー出土の女性土偶です。
頸部から胸部にかけて、先端に丸い飾りを付けた帯状の大きな装身具を
身に付け、椅子に腰かけるようなすがたで座る女性像です。
髪の毛、目を黒で彩色し、ベールのような被り物、くびすじなどは薄いオレンジ
の彩色が残されています。
多産と豊穣への祈りを込めて作られたと考えられ、このタイプの土偶の類品が
バローチスターン地方のメヘルガル遺跡などから、数多く出土しています。
近年では真正な作品の流通は殆ど見られなく、身体まで残る作品は僅かです
また作品のクオリティーも高く手や足先に欠損はあるものの、平山コレクション
と比肩するクオリティーの優れて貴重な作品です。
世界四大文明展のインダス文明展(NHK 2,000年)で紹介され、その5,000年
近くの悠久の時と虚空を見るような見開いた眼で、どこか地球外生物である
宇宙人をも連想させる不思議な雰囲気の土偶で注目されました。
平山コレクションⅡ(平山郁夫)
「シルクロードの女神と貴婦人たち」2001年
八ヶ岳シルクロードミュージアム、図録に類似した作品が掲載されています。
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