Ancient and Historic Gold 05
金製指輪(Twisted Coil)
インドネシア 中部ジャワ 8世紀~10世紀
材質:金 高:2.6cm 重:8.7g サイズ:58~60(japan 18~20)
ジャワのたっぷりとした太い金線を螺旋状に巻き付けるデザインの美しい
金製指輪ですが、このタイプの一般的に指輪とされるものの中に輪が切れ
ているものが多く残されており、指輪とセットで制作された耳飾りとする
研究者の意見もあります。
ジャワ8世紀~9世紀のシャイレーンドラ朝は大乗仏教を保護し世界遺産
の石造仏教遺跡、ボロブドゥール遺跡を初め多くの仏教遺跡を遺しました。
このタイプのジャワのものは、両端を繋がずリングが切れているものも多く
そのため多少、装着感やサイズに幅を持たせられます。
某高級宝飾ブランドを連想させる、シンプルでありながら洒落たデザイン
の指輪で、装飾品として男性の方が普段づかいで、おつけになられても
違和感は感じられず、知的で洒落た歴史を刻んだアンティークリングです。
米国のメトロポリタン美術館では、多くのジャワ金製装飾品が収蔵され、
この指輪のモチーフのコイル状の指輪作品が収蔵されています。
Metropolitan Museum of ArtのHPで下記英文で検索してご覧になれます。
Ring witj Twisted Coil Motif
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