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弓金具 kb 103

クメール アンコール・ワット様式 12世紀
材質 青銅 高:14.5cm(展示台含:18.5cm)幅:5.2cm


遺跡レリーフ画像は、アンコール・ワット寺院、第一回廊レリーフの
『ラーマーヤナ』でハヌマーンに乗り弓を引くラーマ王子のものです。


この出土したナーガは、弓の上部で弦をかける部分の金具です

遺跡レリーフの弓の上部に、この様なナーガが見て取れます。

類似する遺品として、このような弓金具はフランスのパリ・ギメ美術
館に収蔵されています。


この作品は、しなやかな曲線を描き、コブラが敵を威嚇し攻撃する
姿をみるようです。裏面(射る方向)の基部には
時間(死)を司る
神とされるカーラが表現されています。

出土例も僅かで、実際の武器ではなく儀礼の際に用いられたもの
であると思われます。