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クメール美術 青銅 Khmer Bronze 

クメール美術は、6世紀頃より、インドシナ半島のカンボジアを中心とする地域でクメール族が、インドからもたらされた
仏教とヒンドゥー教にもとずく伝統と宗教を、人々が取捨選択したなかで土着化し、独自のクメール美術を
創り上げました。
9世紀には、アンコールの地が王都とされ、歴代の王により多くの石造寺院が建築され、クメール美術の黄金期を迎えます。
この時期をアンコール王朝期と呼び、世界遺産でもあるアンコール遺跡群のアンコール・ワット寺院(12世紀)は遺跡を
代表する寺院であり、国の象徴的遺跡としてカンボジアの国旗の中央に配置されています。


1000年にわたり栄華を誇った
クメールの美術は石造寺院などの宗教建築物の他に、多くの青銅美術作品を残しています。
青銅(ブロンズ)の主原料である銅は人類の歴史の中で最初に利用された金属であり、銅と錫の合金である青銅は、紀元前
3000年頃、初期のメソポタミア文明であるシュメール文明で発明されたました。
人々は青銅で偶像や祭具、装飾品などを作り、その貴重な材質の為、貨幣などに使用され忘却される歴史の中で遺された
これらの青銅遺物は、人々の営みと信仰や祈りを現代に伝えています。

クメール美術における青銅作品は、古代より伝わる蜜蝋で原型を造る蝋型鋳造(ロストワックス鋳造)で作られ、アンコール
王朝期でも焼成した土の外型を割り鋳造作品を取り出すため、鋳型は破損して残らず、一つの型からは一点の制作のみの
世界でただ一つの芸術作品です。

クメール美術の青銅作品は仏教の仏像、観音像のほか、ヒンドゥー教のヴィシュヌ、シヴァなどの神々などや、王族などの
使用する輿や家具などの装飾、宗教に係わる祭器など多岐に渡る祈りの美術として、クメール独自の世界と美術を創り上げ
ました。

優れた造形芸術の魅力と永い時を経て遺された青銅の、その合金ゆえの錫などの分量による色の違い、僅かに残る鍍金や
土中の環境によって異なり、変化する緑青(パティナ)の錆色など味わい深く、人々の祈りと確かに歴史を刻んできました
その存在感と高い芸術性で評価され、人々を魅了しています。


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Hanuman Art Kamakurayama
                   クメール美術

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