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ハヌマーン(ナイフの柄)
クメール アンコール期 12世紀~13世紀
材質:青銅 高:5.4cm (展示台含 高:8.7cm)
クメールの青銅印章付きナイフの柄です。
アンコール王朝期に、この印章付きナイフが多数制作されました。
一般的には、ナイフの柄の部分を青銅で制作し、刃の部分は鍛鉄
で制作されています。
このナイフの使用用途に付いては、いまのところ定説がありません
青銅部分の意匠は馬や栗鼠などの動物などが多く、クメール美術
で重要なラーマーヤナの英雄、ハヌマーンも好んで制作されました。
このハヌマーンは、戦士姿のハヌマーンで、左手に盾を持ち、右手
には剣を持つ姿を表現したものですが、剣は欠損しています。
丸い盾の部分を利用し印章を刻んでいます。
シンプルなつや消し黒の専用の展示台で、作品は取り外し可能です。