ks 95
ナイフ(ハヌマーン) kb 95
クメール アンコール期 12世紀~13世紀
材質 青銅・鉄 全長:24.5cm 青銅部分 長:7cm
青銅の猿紳ハヌマーンをナイフの柄とした、アンコール期のナイフです。
ハヌマーンは、風神ヴァーユの子で、叙事詩『ラーマーヤナ』では、
ラーマ王子(ヴィシュヌの化身)を猿軍を率いて助ける、最も勇敢な将
です。伝説ではヴィシュヌによって永遠の命を授かったとされています。
その忠誠と勇敢さから軍隊のシンボルとされ、アンコール・ワット遺跡
の浮彫彫刻では、青銅のハヌマーン神像を旗印として柄の先に付け
て行進するクメール軍隊や、戦闘場面のなかで柄の先に取り付けられ
たハヌマーン像を見ることが出ます。
青銅作品では、そのハヌマーンが出土して知られていますが、ハヌマ
ーン像は僅かな遺品の数で珍しいものです。
出展
在日本国カンボジア王国大使館後援「アンコール王朝展」2005年
所載
世界遺産アカデミー(クラブツーリズム株式会社)展示品ガイド(資料添付)
※特注展示用アクリルケース(30X11X16cm)
展示品ガイド 掲載部分抜粋画像