ks114
シヴァ(ファミリー)
クメール バプーオン様式 11世紀
材質:砂岩 高:26.5cm(展示台含 高:35cm)
シヴァを中心に、左に神妃ウマー、右に息子のカールッティーケーヤ
(スカンダ)のシヴァファミリーの三尊像です。
この作品は、上部に穴が穿たれていることから、香(線香)を供える為
のものであったと思われます。
シヴァファミリーの三尊では、シヴァと神妃ウマー、息子のガネーシャ
が一般的ですが、この場合はもう一人の息子カールッティーケーヤが
彫刻されています。
この作品ではガネーシャが省かれていることから、シヴァファミリーの
ガネーシャは寺院とは別に、街道沿いなどに単独で祀られることも多く
ガネーシャ像の前に置かれ香を供える為のものではないでしょうか。
彫刻にの溝に沿って木の根なども見られ、永い土中の歴史を感じさせる
どこか静かで雰囲気のある、珍しい作品です。