Hanuman Art Kamakurayama

Hanuman Art Kamakurayama

インド美術  Indian Art

ヤクシャ Sold

インド シュンガ朝   紀元前 2世紀 
高 5cm(台込 13cm)

古代インドでは、嵩仏王と呼ばれたアショーカ王のマウリヤ朝が滅び、
前2世紀には、シュンガ朝が栄えます。インドで仏教美術が花開いた
時代で、サーンチーの欄楯や塔門の浮彫に優れた遺品が見られます。

仏教以前のインド民間信仰の、ヤクシー(女紳)やヤクシャ(男紳)は
人間の姿で表現され、門塔などに浮き彫りされ聖域を守る守護神とし
て大きな役割を果たします。


キリスト像 Sold

インド ゴア 17世紀 高19cm(台込み26.5cm)

「黄金のゴア」と呼ばれ、東方貿易の基地として繁栄したインドの、
アラビア海に面した西海岸ゴア州に残されたキリスト像です。ゴア
は1510年ポルトガル艦隊に占領され451年間ポルトガルの植民地
でした。

ポルトガルの植民地だったため現在でもキリスト教徒が多く、この
作品は17世紀にポルトガルより持ち込まれたか、ポルトガル人の
手による像で、腕は別に作られはめ込み式ですが、欠損しています。

本来のインド美術ではありませんが、インドに残された歴史の中の
美術で歴史を感じさせる作品です。
ガネーシャ Sold

インド 13世紀〜14世紀
材質 石 高:40cm (展示台含 高:45cm)

このガネーシャ像は、やや緑がかった石に彫刻され、4本の腕を
持ち、持物は右手(下)折れた自身の牙・右手(上)斧・左手(下)
菓子・左手(上)蓮華を持っています。
足元には、乗り物のネズミが彫刻されています。

背面の下で石目に沿って欠損していますが、台に確りと固定され
展示には問題ありません。

「空想動物の世界」 聖なる古代の物語 2012年出品作品

この展覧会は、MIHO MMUSEUM と古代オリエント博物館
の巡回展として開催されました。 図録所載作品









女神立像 ins 6 Sold

東インド 10世紀〜11世紀 材質 玄武岩 高60cm

彫像の3つの部分が相反する姿勢をとるインドのトリヴァンガ(三屈法)
で、優美に腰を振る姿勢で官能美を強調した女神像です。

灰色の硬い玄武岩を用いて、精密克明に装身具や肉体の微妙な
起伏を表現し、大型の神像の脇侍として製作されたと思われる像
です。

官能的な身体と細密な髪や装身具が表現され、ハリのある身体と
あどけなさの残る表情は美しく魅力的な作品です。












ヴィヤーラと婦人像ins 7 Sold

中インド 11世紀〜12世紀 材質 砂岩 高43cm

獅子のような、ヴィヤーラ(シャルドーラ又はレオグリフ)と呼ばれる
怪獣が立ち上がり、下にいる人物は戦士でしょうか、右手にナイフ
を持っているようです。ヴィヤーラは踏みつけんばかりに足を上げて
います。

その隣では、婦人が手に何かもっているようですが、良く分かりま
せん。側面にも下を向いた婦人像(スラスンダーリー・うるわしき
天女)が彫られています。

上部と側面には炎(おそらく火災による)にあぶられたように部分的
に黒く変色しています。ヴィヤーラの足元から婦人の膝下あたりで、
割れたものをつないだ補修が見られます。







マヒシャ坐像 ins 09 

中インド11世紀 材質 淡黄色砂岩 高26cm(台込み30cm)

マヒシャはアスラ(魔神)の首領で、女性にしか殺される事の無い
力をインドラから授かった無敵の力を持って、神々との戦いで勝利
し天界から神々を追放しました。

天界を追われた神々が、シヴァとヴィシュヌに助けを求め、両神の
怒りの光からドゥルーガ女神が現れ、水牛の姿のマヒシャを退治
します。












ヴェッサンタラ・ジャータカ(布施太子前世物語) ins 10 Sold 

インド クシャーン時代 マトゥラー 1〜2世紀
材質 赤砂岩 高18cm(台込み26cm

ストゥーパの玉垣の柱の断片と思われる作品で、恐らく釈迦(仏陀)
の前世における物語の547話からなる、ジャータカ集の最終話ヴェ
ッサンタラ・ジャータカの一場面と思われます。施しに悦びを見出
し、布施の徳を称え続け、ついには最愛の妻や子供まで布施する
布施太子の物語です。

マトゥラー独特の白斑のある赤砂岩に彫刻された、仏陀の前世の
美しい物語を刻む作品です。
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